槙原敬之カバー曲リスト唯一の女性、台湾の林佳儀(ニサ・リン)さんによる「どんなときも。」國語カバーです。
以前CDを見かけた時は予算の関係で入手を断念してしまったのですが、次に台北に行った時カセットを見つけ、購入する事ができました。
カセットながら、小さなブックレットもついています。
林佳儀さんは、フジテレビのアジアオーディション番組「アジアバグース!」で優勝して95年にデビューされました。そのため、このアルバムは日本人がプロデュースしており、日本盤も発売されたようです。また、台湾ではヒットセールスを記録したようです。
収録曲は中島みゆきさんの「空と君のあいだに
」「悪女」、中山美穂さんの「遠い街のどこかで」など、ほぼ日本語カバー曲で占められています。
発売後10年経っている事と、中古カセットテープという媒体のため、なんだか音が伸びているような気もしますが…
この「心花」は原曲とも、シングルC/Wに収録されているバラードバージョン、そして「"cELEBRATION"コンサート」でのオーケストラバージョン、2007年の「どんなときも。'07
」いずれと比較しても全く違うアレンジになっています。テンポも非常にゆっくりです。
(表現しづらいのですが)シンセ中心の軽やかな、きらきらした音色を取り混ぜた、若干デビュー当初の槇原さんの曲にも似た感じのアレンジです。出だしが「ANSWER」に似ていると言えば似ています。
林佳儀さんの声質とも良く合っているのではないかと個人的に思います。
他のカバー曲は、どうしても原曲のアレンジに似せよう似せようとするあまり、薄い感じになってしまっていますので、唯一アレンジを全く変えているという点でも、とても好感が持てます。
中島みゆきさんのカバーも良いです。偶然ながら「空と君のあいだに」は槇原さんもカバーアルバム「Listen To The Music」でカバーしています。
林佳儀さん版「空と君のあいだに」の「一個人的我依然會微笑」(アルバムタイトル曲)は、なかなか可愛くて面白いです。ちなみに、一番カバーされている日本のアーティストは中島みゆきさんで、2002年に「中島みゆき的アジアン・カバーズ」というアルバムが日本で出ているぐらいです。この「一個人的我依然會微笑」も収録されています。
林佳儀さんはデビューから7枚ほどのアルバムを出し、人気があったようでしたが、2000年以降、活動をされている形跡がありません。寂しいですね。
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